Diary-title

Season2012

Season2012 Canada Montreal -> Magdalen Islands 3/3

2012年3月3日(土)くもり

20120302-0002.JPG夜中に何度も目が覚める。日本との時差14時間。身体がついてきていない。外を見ると横殴りの雪。こちらは寒い国だから、雪には慣れているとは思うけど、明日時間通りに飛んでほしい、と心配。
初めてオーロラを見に行った時も大雪でシアトルで足止め。でもすばらしいオーロラに出会えた。スムーズに着いて素晴らしいのに出会いたいけどなぁ。

ホテルをチェックアウトし、エレベータを降りたら出発ロビー。こりゃあ楽だ。自動チェックインをし、荷物を預け、レストランで朝食をとり出発ロビーへ。
今日は飛行機は1機にしか乗らないが、途中ケベックとガスペを経由していく。つまり各駅停車。プロペラ機でしかもすごく揺れた。アラスカでもカナダでも小さい飛行機は何度も乗っているが、今日のは定員40名。乗務員のお姉さん、早口でよくしゃべる。

マドレーヌ島には時間通り14時着。ホテルからお迎え。日本語を話すまゆみさんが待っていてくれた。ホテルまでは車で10分ほど。一面雪の中、ぽつぽつとかわいいおうちが建っている。横浜のうちの近所に最近スゥェーデン・ハウスが建ったが、あの感じ。こういうところだと映えるね。

20120303-0002.JPGホテル着。とってもかわいいホテルだ。チェックイン後、簡単な説明。ハープシール・ウォッチングは日に3回ヘリコプターで飛ぶが、今日の3回目は悪天候で飛べなかったとのこと。今日到着組は明日は最優先で乗ることができる。どうか飛びますように。
ここのシステムは到着翌日に飛び、その後はエントリーして、空きがあればいける、というもの。行かないとすることないよねぇ。オーロラと同じ、かなりリスキーなツアー。ラグナーに言わせるとこれもギャンブルだろうね。
ホテル内で出会う人は日本人もそうでない人も、みんなすごいカメラをかかえている。世界中のカメラマンや愛好家が集まっているのでしょう。

3時からの町のスーパーに行く車にのせてもらい、ビールやジュースなどを調達。帰ってからホテルの周りを写真を撮ろう、と表にでたが、強風。くじけてじきに戻る。部屋に入ったらもうぜんと眠くなり、横になったらぐっすり。

7時前に起きて、夕食。メニューが全部フランス語か英語。適当に頼んだが、日本のファーストフードのように写真付きだったらいいのになぁ。あれってユニバーサルデザインだよね、と話しながら食べた。

明日は朝7時のフライト。45分前には講習ともし氷河から海に落ちても浮くという、ムスタングスーツを着るなどの準備がある。その前にご飯も食べなくちゃあだし、と準備をして早々に寝る。なんかだるい。

朝食: ジュース、トースト、スクランブルエッグとハムとポテトとフルーツ
昼食: スーパーのサンドイッチ、ジュース
夕食: スープ、グリーンサラダ、サーモンのベーグルとロブスターのパニーニ

Season2012 Canada Iles-de-la-MADELEINE 3/4

2012年3月4日(日)晴れ のち くもり

昨夜は雨が窓ガラスをたたいていたので、今日の天気を心配して寝たが、目が覚めてみると、うっすら朝焼け。時差ぼけのために夜中から明け方まで、何度も目が覚め、5時半朝食、6:15に集合。

20120304-01.jpgムスタングスーツ(防寒のためと海に落ちた時に浮く)とブーツを借り、あざらしウォッチング・マナーのビデオを見て、準備完了。みんなでいそいそとホテル裏のヘリポートへ。朝日が海のむこうから顔を出し、まわりでシャッター音が響く。いよいよだ。3機のヘリコプターに別れ、スタッフの指示で乗りこみ、シートベルトをセット。ヘリのハネがまわりはじめた。わくわく。と、突然回転数がぐんと落ちた。

え?。少ししたら、降りるよう指示。
ええっ?!他の2機は飛んで行ったのに、私たちには数分待つように言われ、更に修理に30分ほどかかるので、建物内で待つように言われる。
えええっ?私たちだけ行けないの?
その後、通信系の障害で、3機で連絡を取り合うので飛べない、この時間はキャンセルで、私たちは午後2時のフライトに変更、とのこと。
ええええっ?!ここまで来ていけないなんて。。。
島内観光の車を出すのでどうぞ、とのこと。部屋で午後までじっとしている気分にはなれず、日本人4人、東京のKNさん、茨城のKBさんと参加することに。仕方がないけど、こんなにお天気がいいのに、ひどいよね、とぶつぶつ。

20120304-08.jpgマドレーヌ島は6つの島からなっており、今日は中央部の観光。8時半から11時半まで。ガイドのデーミアンが丁寧に説明。但し、フランス語圏の人の英語。昔は冬はマイナス20度くらいまで下がったそうだが、今日はマイナス2度。温暖化の影響が出ているようです。
町の中はカラフルなおうち、主要産業のロブスター漁の船やトラップ、教会は舟のかたちをしていたり、とそれはそれで楽しめました。凍った海の上に点々と小さい小屋は穴釣り用。途中のチーズ工場でコーヒーを頼むと、レシピをみながら丁寧に入れてくれた。本当にのんびりした町なのね。

ホテルに戻り、昼食。朝行った人たちはみんな陽に焼けた顔をしている。いっぱい居たそうだ。いいなぁ。
1時半に今朝借りたムスタングスーツとブーツを着用し、スタンバイOK。空には雲が広がっているも、明るい。スタッフは2時のフライトも大丈夫、との返事。
予定の時間を30分ほど過ぎてヘリが戻ってきた。TV朝日のクルーが一緒だったので、時間がかかったのかな。他に海からNHKも来ているそうです。
で、私たちも30分遅れで出発。私たちが乗ったヘリは朝行けなかった日本人4人と陽気なミッチとルース夫婦の6人。今度はちゃんと飛び上がった。
GPSの軌跡を見ると、ホテルから南西方向の流氷の上のようだ。

20120304-0010.jpg島周辺の海の流氷はかなり薄く、途切れ途切れだし、海が透けて見えるのばかり。でも、凍結の模様がモザイクのようでなかなかきれい。
その氷の色がだんだん濃くなった頃、氷の上に点々を細長いゴマのようなものが見えてきた。ルースが「seal!」と指をさす。うわあ、すごい量。あっちにもこっちにもどっさり。だんだん近づくと、ゴマのとなりにしろくてちいさいのがうごめいている。赤ちゃんだ。黒1つに白ひとつ。雪の上には胎盤らしきものがところどころ見えている。いずれ鳥が全部始末してくれるらしい。
こんなにいっぱいいて、ヘリはどこに降りるんだろう、アザラシを踏みつぶさないか、と余計な心配をしていたが、そこはプロ。3機とも無事到着した。

20120304-02.jpg降りたら、そこはアザラシのコロニー。いるいる、いるいる。防寒靴にアイゼンをつけ、ストックを持っていざ出発。ストックで氷の薄いところかどうか確認しながら歩く。
ガイドが1匹の赤ちゃんのそばに。ルースが上手に近寄り、並んで写真を撮っている。私も、と他の赤ちゃんに近づくが、人間を見るとキュウキュウ泣きながら逃げて行く。結構早い。親は穴の中に飛び込むが、親を驚かせないようにしなくてはいけない。
しっかし。かわいいなぁ。ルースが静かにさせた赤ちゃんと私たちも写真を撮らせてもらう。うーん、かわいい!
ごまちゃんあれこれをよく見てみると、器量も性格もいろいろだということがわかる。近寄っても鼻の穴をふぅと膨らませるだけの子、ガォと歯をむく子、身体を触らせてもらってもじっと我慢している子。毛の色が生まれたての黄色の子、白が少し出てきている子、完全に真っ白な子。もうかわいい!!!

20120304-07.jpgと夢中になって2時間。あっという間でした。雲の切れ間に夕焼けで薄赤くなってきて、ごま子ちゃん、ごま夫ちゃんたちも寝てしまう子がちらほらし出した頃、集合のホイッスル。楽しかったぁ。

帰りのヘリでは少しとろとろ。今日は1日が長かった。マドレーヌ島独特の赤茶色のがけに雪がかぶり、食べかけのチョコレートケーキみたいなのが見えてくるまでに約20分。17時半着。大満足でした。

部屋に戻って水着に着替え、ホテルのジャグジーに。肩までたっぷりつかって暖まり、動き回って汗びっしょりの身体も頭もさっぱり洗った。大量の洗濯物はコインランドリーで洗う。でっかい洗濯機が1回1ドル。
このホテル、お部屋も広いし設備も充実。超快適。

朝食: 目玉焼き、ベーコン、ポテト、トースト、フルーツ
昼食: ハンバーガー、グリーンサラダ、ポテト 
夕食: トマトクリームスープ、パン、ロブスターや貝などが入ったパイ包み焼き

Season2012 Canada Iles-de-la-MADELEINE 3/5

2012年3月5日(月)雪

早朝、起きて外を見る。まだ真っ暗。でも雪が降っている。夫がフロントに今朝7時のヘリは飛ぶのか、聞きに行ってくれるが、まだ未定とのこと。それならいつでも出られるように、と準備。6時にレストランで食事をしていたらまゆみさんが1時間様子を見る、と言いに来てくれた。

20120305-0002.jpg食後部屋でまったり。外は明るくなったが大粒の雪がしっかり降っている。今日のヘリは朝7時のみなので、少々遅れてもアザラシが居るあたりが晴れていれば飛ぶから、とのこと。

振り返ってみれば、日本から延々2日がかりで来て、きのうは早朝から長い1日だった。いつもと違う筋肉を使ったせいか身体もあちこち痛い。ゆっくり休めるのはうれしくもあるが、待っているだけ、というのも辛く、二人で交代でロビーに行き、情報収集。「今日は無理そうなので8時半の島の東部観光に行ったらどうですか」とも勧められたが、この大雪の中、寒いだけ、と部屋でまったり。

お昼前までゴロゴロ。身体が痛いのは治らないので、それならと二人で太極拳を行う。身体のすみずみまで伸ばして気持ちがよかった。その後、私は太極扇の練習。ノートの小さい画面を見ながらってむずかしい。
20120305-0001.JPG結局雪は降りやまず、今日はキャンセル。ぐすん。
仕方がなく、昨日の写真を見て、反省会。すっかり舞い上がってしまったが、被写体のかわいさは腕にかかわりなくGood。かわいい!!!氷の上にいる白い動物なので白に白。上手にピントがあって毛の1本1本もきれいに写っているのはやはりいいけど、何と言ってもごまちゃんの表情が一番だ。うーん、行きたい、行きたい!
それから夫が旅行のwebサイトをUPしてくれた。

夕方、ジャグジーに入りさっぱり。夕食後、館内で実施されている小原玲さんのスライドショーを見る。報道写真家から動物写真家に転身し、ここマドレーヌ島に20年通っているそうだ。その間、地球の温暖化をウォッチ。そうだよね、アラスカの氷河に何回か行っただけでも感じたもの、私。

明日は最終日。私たちは10時半のヘリにエントリーされている。どうか晴れますように。

朝食: クロワッサンサンド(ハム、チーズ、トマト)、ポテト、バナナ、ヨーグルト
昼食: カップめん、グレープフルーツ 
夕食: クリームスープ、スパゲッティミートソース
(夫はコンソメスープ、豚肉のりんごソースに温野菜添え、クランベリーケーキ)

Season2012 Canada Iles-de-la-MADELEINE 3/6

2012年3月6日(火) くもり のち 小雪

明け方見た夢は八百屋さんで野菜をたくさん買っているところ。身体が野菜不足だと言っているのかな。レストランの食事だけでは野菜不足になるので、スーパーで果物を買って食べているけど、まだまだ足りないようだ。

今朝はゆっくり起きればいいのに、やはり早く目が覚めた。一昨日の夜には二人とも目の下に隈ができていたが、昨日ののんびりのおかげで戻ったようだ。早朝の飛行機で帰る人をお見送り、と思って5:30にロビーに行くも、今朝はだれもいなかった。アザラシ室の入口に貼り紙。「今日のアザラシ・ウォッチングはパイロット判断により全て中止」って、これ昨日のことだよね?!

6時半すぎにはスタッフがヘリの周りをうろうろ。準備開始。よかった。空はどんよりだけど、今日は飛びそうだ。ヘリポートへの出入り口がホテルの2階でお部屋と同じフロア。ちかくに行くと、カメラマンの井村さんが様子を見ていたのでしばしおしゃべり。しばらく待っていたが、もう少し時間がかかりそうなので、4階のレストランに行き、朝食を食べながら、ヘリが無事飛び立つのを見送った。よかった、今朝は3機とも飛んで行った。

私たちの出発時間10時半まで手持無沙汰。外ばかり見ている。あれ、小雪が舞っている。大丈夫かなぁ。でも空があかるくなってきた。と一喜一憂。
8時半に島西部の観光に行く人たちを見送ると、もうすることは何もなく、時間より早めにアザラシツアー準備室に行き、ムスタングスーツを着、ブーツを履いて待つ。
ほぼ時間通りにヘリは戻り、降りてきた人たちはみんなにこやか。いっぱいいたよ、楽しんできてね、と声をかけてもらう。
20120306-0003.JPG
指示されたヘリは最初に飛ばなかった機体。でも今日はちゃんと飛び上がった。行くまでにどきどきだ。どんよりした雲の中、25分飛んで今日の観測地着。一昨日に比べて、さらに南下したポイントで、アザラシの数も少し少なめか。
ヘリが着陸するまわりに居た親子が必死で逃げて行くのが見える。ごめんね。
ヘリから降りると強い風と雪。寒い。もういちどしっかり防寒を確認し、アイゼン(現地ではクランポンという)をセットしてもらっていざ出発。昨日今日の降雪のせいか、おとといよりも表面に雪がかぶっている。
20120306-0002.JPGまず、近くにいる親子のところへ。キイキイ泣きながら逃げる子。カメラを首からはずし、横になっていざって近か寄る。あれぇ、今日の雪はべたべたの水分多め。手袋もカメラもぐっしょりになってしまった。風が冷たいし雪も降っている。ガイドが寄ってきて穴が雪に覆われてわからなくなっているところがあるので、必ずスティックで確認してから歩くようにあらためて注意があった。

20120306-0001.JPG数頭のごま子ちゃん、ごま夫ちゃんに遊んでもらった。しかし、風が強く寒い。はーい、と片手をあげていた子がねんねした頃、あと10分だよ、とガイドに声をかけられた。
ヘリから大分離れていたので、戻りながらパチリパチリ。
いやぁ、今日も楽しかった、寒かった。

帰りは30分。ホテルに戻り、まずジャグジー。身体の芯から冷えたのでまずたっぷり暖まり、さっぱりしてから遅めの昼食。島名産のマッスル貝で乾杯。食事の間に終わった洗濯物を干し、ちょっと横になったらぐっすり寝てしまった。夕方6時過ぎに目が覚め、外を見ると相変わらずの曇りだが、真上にお月さま。明日は晴れだ。いいなぁ、明日行く人。


朝食: エッグベネディクト、ポテト、フルーツ、紅茶
昼食: アスパラガスのスープ、マッスル貝、サーモンのピザ、ケーキ
夕食: 今日のスープ、ロブスターのパニーニ、チキングリル、ケーキ

Season2012 Canada Enodah Island 3/7

3/7(水)マドレーヌ島は小雪、モントリオール&カルガリーは晴れ、イエローナイフは晴れ

今日はエノダへの移動日。おととい大きな太陽フレアが出ているので、気持ちがはやり、よく眠れなかった。ただの時差ぼけかもしれないけど。

20120307-0001.JPG5時半ロビー集合で、空港につれていってもらう。チェックイン後、レストランでもらったランチBOXを食べてから、手荷物検査。プロペラ飛行機は時間より早めに飛んだ。日本人は私たちと茨城からきているKBさんの3人。ガスペ、ケベック経由でモントリオールへ。ケベックでは外に出て足を伸ばすことができたが、小さい飛行機で寒かった。

モントリオールでKBさんとお別れ。彼女は生まれて初めての海外旅行が一人旅のマドレーヌ島。すごいなぁ。
私たちはカルガリー便に乗り換え。予定では4時間待ちが、更にディレイでもう1時間20分後になるという。ラウンジの椅子でとろとろ。結局2時間遅れでカルガリーに着いた。
カルガリーからイエローナイフは3時間待ちの予定だったが、遅れのために1時間と短くなり、トイレに行ったりしていたらあっという間。待合室は急に日本人が増え、にぎやか。


ほぼ時間通りにイエローナイフ着。出てきたトランクから防寒着を出して着ていたら、ラグナーが迎えにきてくれた。今年は暖かい、とのこと。また、中国人の客が増えたそうだ。
乗用車から雪上車に乗り換え、ロッジ着12時。今日も長い1日だった。

20120307-0005.JPG荷物の整理をし、メインロッジに行ったら、昼間のアイスフィッシングの獲物のお刺身と、そのアラをつかったスープを出してくれた。香港のAさんが作ったそうだ。おいしい。野菜がたっぷり入っていてものすごく幸せな気分。

幸せ、といえばPCでオーロラ関連データを見てびっくり。3/5にX1.4の大規模太陽フレアが発生し、わくわくしながらここまで来たが、更に3/7にX5.4というとほうもない太陽フレアが発生したとのこと。地元のテレビがカナダ中でオーロラが見える、と報道しているもよう。

が、外は晴れているけど、オーロラはまったくなし。まあるい月が煌々と光っている。

---
空には、金星と木星が明るく光り、月のそばの火星で5Dm2と60DのLiveViewを使ってFocus合わせをおこなう。うっ、コンタクトにしたので手元が見えない。ここは大胆に勘で合わせる。

2時頃に縦筋の弱いオーロラが出現。早速出動する。とはいえ、一年ぶりのオーロラ撮影。あれっ、ワイヤレスリモコンRC-6が動作しない...。ゴマちゃんとのツーショットに使っただけなのに!?。電池交換するも無反応。LEDもつかないし...
---(by Toshi)


朝食: ランチボックス(パン、マフィン、りんご、ジュース)
昼食: サラダ、スープ
夕食: サラダ、おひょうとごはん、アイスクリーム
夜食: ノーザンパイクの刺身、アラと白菜のスープ